歯周病治療について|福岡市中央区天神の歯科・矯正歯科・美容歯科|天神HIT歯科|土曜診療

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歯周病治療について

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2025年10月11日

近年、歯周治療は急速な進歩を遂げています。現在では進行を阻止することが可能となり、健康をとりもどすことができるのです。そのためには早期予防・早期治療・メインテナンスが大事です。
 
歯周病の原因は、歯に付着した細菌の塊である「歯垢」であり、歯垢を取り除かなければ、歯周病の進行を食い止めることは出来ません。そこで、治療では、大元の原因である歯垢や歯石を取り除く『歯周基本治療』に主軸とします。これは、患者さん自身がおこなう「セルフケア」と、歯科医院でおこなう専門的な「プロフェッショナルケア」がセットになっています。
ただし、歯周病を悪化させる原因は歯垢だけでなく、喫煙や糖尿病などいろいろあります。プロフェッショナルケアを中心に、歯周病の原因を一つひとつ取り除く治療全体が、「歯周基本治療」です。歯周基本治療は、患者さん自身の歯周病の進行状況に関係なく、共通する治療です。軽度の歯周病であれば汚れ(歯垢、歯石)を取り除くプロフェッショナルケアを主体とした「歯周基本治療」だけで治ることもあります。
一方、歯茎の奥に溜まった汚れが歯周基本治療だけでは、取り除けない場合は、「歯周外科治療」を行います。
治療後の再検査で改善が確認できたら、メインテナンス(定期的に清掃と検査)、治ってなければ再度治療というように、治るまで治療と検査が繰り返されます。
 
大きく下記の3つに大別されます。
①予防…正しい歯ブラシの方法で毎日実行することで、歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておく。
②治療…歯肉の中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去する。また傷んだ歯肉、骨を治療して健康に近い歯肉にする。
③メインテナンス…健康の保持のため歯科医院での専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受ける
 
 
①予防
ブラシの毛先があたっていなければ、プラークはとれません。
自分では磨いているつもりなのに磨けていない人のほとんどが、磨きたい所に毛先をあてられないのです。自己流は粗いため歯科医院で自分に適した指導を受けましょう。
 
また歯ブラシでの歯垢除去率はどれだけ丁寧に行っても、約60%程度です。そこにフロスや歯間ブラシを併用して、約85%ほど。残りの15%の汚れはどうしても残ってしまいます。これが蓄積していき歯石になり、歯周病を悪化させるのです。この残りの15%は歯科医院での清掃でなければ除去できません。このため、定期的に歯科医院でのクリーニングが必要となります。
 
(歯ブラシの磨き方)
・当てる場所…歯と歯茎の境目。届きにくい奥歯や重なっている歯がある場合はヘッドが小さい歯ブラシがお勧め。
・動かし方…小さく横にでも、縦にかき出す様にしても、円を描く様にしても、良いですが大きく動かすのではなく、小刻みに動かすのがコツ。
・あてる強さ…力を入れて磨くと歯ブラシの毛先が開いてしまいプラーク(歯垢)が落とせません。さらには、歯や歯肉を痛めてしまいます。力の目安は、毛束がまっすぐなまま歯面に当たる程度で良いのです。
・回数…プラークは粘着性が高いため、数回歯ブラシを動かした程度では落としきれません。1日に最低1度は、時間(5分以上)をかけてゆっくりと隅々の歯垢を取り除いて下さい。可能であれば、毎食後磨くことが理想です。とくに、寝る前に丁寧にゆっくりと磨くことが効果的です。
 

②治療
治療については、基本治療と外科治療に分かれます。
(基本治療)
・歯垢および歯石の除去
・歯の根の面の滑らかにする
・ぐらぐらする歯の咬み合わせの調整
・隣の歯どうしをくっつけて固定する   などを行います。
 
これら基本治療により歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く(2~3mm)維持されればメインテナンス(定期検診)に移行します。
当院では歯周病の最新治療である「ブルーラジカル」を導入しています。気になった方はぜひ一度お試しください。
 
(外科治療)
基本治療で一部ポケットの深さが改善されず、ポケット内で細菌が生息し、ブラッシングで除去できない状態や、歯周病の進行が進んでしまった状態に対して外科的にポケットの深さを減少させる手術があります。
また、特殊な材料を用いて部分的に失われた骨を再生させる手術(再生療法)を行う場合もあります。手術はそれぞれの病態にあった方法が適応されます。
 
ポケットが改善されれば、メインテナンスに移行します。
 

③メインテナンス
歯周病を再発させず、健康な状態を維持していくための定期的な治療のことです。
治療が終了した後は、3~6ヶ月ごとの定期検診の受診をお勧めします。歯周病は細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。歯と歯茎の境目やブリッジのダミー側の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの歯垢が蓄積し、歯周病が再発します。
したがって、この歯垢の蓄積を除去し続けることで歯周病の再発を予防することができ、お口の健康を維持することができます。歯垢は、毎日の適切なブラッシングでほとんど除去することが出来ます。しかし深い歯周ポケットの中や歯並びの悪い所にある細菌はブラッシングでは除去できません。これらは歯科医院にてプロフェッショナル・ケアを行うことによって除去することができます。
歯周病は再発の多い病気といわれ、治療により症状が改善したとしても、そこは一度歯周病に侵されたところです。治ったとしても溶けてしまった骨が完全に元通りに戻るわけではなく、ほとんどが歯と歯茎がそっと寄り添うような形で治っているのにすぎません。ブラッシング不足や、メインテナンスを怠ると細菌が活動しはじめ歯周ポケットが深くなります。そして容易に再発をおこします。
また残念ながら治療に限界があるため、部分的に治りきらないところが残ることもあります。しかしそのような部位でもメインテナンスを継続することにより、歯周病の進行を食い止めることができます。
 
歯を失わないためにもトラブルを感じなくとも定期的に歯科医院でメインテナンスを受けることが必要なのです。
 
当院では予防先進国スイス式の自費メンテナンスのGBT(Guided Biofilm Therapy)を取り入れています。
ぜひお試しください。

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