2025年12月18日
ヒトの口の中には様々な細菌がすんでいます。これを口腔常在菌といいますが、虫歯を起こす菌も生後間もなく口の中にすむようになります。
いわゆる「虫歯菌」とはミュータンスレンサ球菌を中心とした複数の細菌の事をいいます。これらの菌は、私たちが食べた物をエサにして生きていますが、その時に酸を出します。この細菌の働きで、食事をした時の口の中のpHは酸性に傾き、pH4前後にまでなると言われています。
口の中が酸性に傾き、pHが5.5以下になると「脱灰」といって歯のカルシウムとリン酸が溶け出します。しかし、食後しばらくすると、通常は唾液などの働きによって、口の中が中性に戻ります。すると脱灰は止まり、唾液中にあるカルシウムやリン酸が脱灰したところに付着し、埋めていきます。これを「再石灰化」といいます。このように歯の表面では脱灰と再石灰化が、食べ物を口にするたびに何回も繰り返されているのです。
口の中の虫歯菌が一定量以下、つまり清潔に保たれている場合はこのような理由で虫歯になりません。しかし、歯みがきを怠ったり、きちんとみがけない状態が続いたりすると「バイオフィルム」という細菌の固まりができます。これが歯の表面や歯と歯の接触面、歯と歯茎の溝などに付着すると再石灰化が妨げられて、虫歯が進行してしまうのです。バイオフィルムは放っておくと歯ブラシなどでこすり落とさないとなかなか取れません。だから毎日の歯みがきが必要なのです。
虫歯ができるのは以下の4つの条件がそろった時です。
歯がある
口の中に虫歯菌がいる
口の中に食べ物が残っている
1)~3)の状態が一定時間続く
虫歯になった場合は程度にもよりますが、自然には治らないのが一般的です。当院では複数の治療方法をご用意し、患者様にあった治療方法を提案させていただき、ご納得の上で治療を進めておりますので、ご不明点などございましたらスタッフへお声掛け下さい。