2026年2月20日
虫歯菌の好物は、糖類です。甘いものを控えれば虫歯は全くできないということはありませんが、予防につながることは証明されています。
シュガーレス、ノンシュガー食品は、含まれる糖類が0.5%未満ならそのように明記してよいことになっています。つまり、糖類が全く入っていないわけではないのです。これらを食べた直後は、口の中のpHが5.5以下になり、歯が溶ける「脱灰」が始まる環境になりますが、数分後には中性に戻ります。そのため、糖類が入った普通のお菓子よりは虫歯になりにくい食品だといえます。
ところがせっかくノンシュガーの食品でも、ビタミンCやクエン酸などの強酸性の素材が入っていると、pHはもっと酸性に傾きます。その他、様々な添加物が入った食品をだらだら食べしたり飲んだりして、口の中に長時間残るようにしていると、糖類がほとんど入っていなくても、虫歯のリスクが高くなってしまうことがあるのです。
また、虫歯を防ぐと言われている「キシリトール」についても少しお話します。
キシリトールは、ソルビトールやマルチトールと同じ糖アルコールという甘味炭水化物の仲間で、自然界では多くの果実や野菜に含まれています。砂糖と同じ甘味を持っています。溶ける時に熱を奪うので、口に含むとスーッとした冷たい感覚があります。
キシリトールが、むし歯の原因にならない理由は下記の通りです。
①口の中で歯を溶かす酸が作られない
②甘みが強いので、唾液が出やすくなり、再石灰化促進
③虫歯菌であるミュータンス菌の代謝阻害
キシリトールの効果が期待できるお菓子は、ガムかタブレットに限られます。これ以外のお菓子や食品、例えば、ケーキやジュース類にキシリトールが含まれていても、むし歯予防の効果は期待できません。なぜなら、ガムやタブレット以外でキシリトールが口の中に長くとどまるものがないからです。また、これらのお菓子には、キシリトールができるだけ高濃度(50%以上)で含まれていることと、砂糖などの発酵性の甘味料が含まれていないことが必要です。ですから、「シュガーレス」表示を確かめるか、パッケージの成分表示をよく見て、糖類が0gであることと、糖質中におけるキシリトールの割合が50%を超えていることを確認してみてください。
むし歯予防効果を十分に発揮させるためには、高濃度キシリトール配合のガムかタブレットを1日3回、3カ月以上続ける必要があります。むし歯になりやすい方には、特に効果的と考えられます。